高校サッカー誤審の粗相を斬る
今や正月の風物詩とも呼ばれるようになった、全国高校サッカー選手権。
その出場権をかけて行われた地方予選の決勝においてとんでもないことが起きてしまったようだ。
事件が起きたのは、岡山県の代表をかけて行われた私立作陽高校対県立水島工の決勝戦。
まず、水島工が先制し、それに作陽が追いつく形となったが、決着がつかず、延長戦に突入。
そして、延長に入って3分後。
作陽の選手がペナルティエリア外から放ったシュートがポストにあたり、跳ね返ってゴール内へ。
ボールの行方を最後まで終えなかったキーパーはすぐさま起き上がり、
転がり出てきたボールを拾い上げ、ゴールキックに出ようとする。
ボールの行方をずっと追いかけていた水島工のディフェンダーはVゴールを見届け、ガックリとひざまずく。
そして、湧き上がる作陽イレブン。
が、そばで見ていた審判は何事もなかったように、いや半ばゴールキーパーの動きに幻惑されたかのように、
ゴールキックを指示。
自軍のベンチに向かって、
どうしたんだ?入ったじゃないか?と、
アピールする作陽イレブン。
状況を素早く判断し、早く試合にもどれと指示する作陽ベンチ。
これらの一部始終が、作陽高校のホームページに動画でアップされている。
結局試合はその後も引き続いて行われ、
PK戦の結果、
作陽は敗れ去った。
作陽高校野村監督は、試合翌日大会主催者の県サッカー協会と県高体連に、
試合無効、誤審原因究明を訴える抗議文書を提出した、らしい。
が、その結果は、
結果は覆りません。(中略)。貴校の益々の御発展を祈念します
ビデオを見た日本サッカー協会は、誰が見てもゴールとわかる、と誤審であることをはっきりと認めている。
その上で、
劇的な場面での間違いで、かわいそうだという感情論は分かる。
『再試合を』という意見もあったが、試合の流れの中で審判のミスというのはよくあること。
それを全部認めていたら、試合が成り立たない
まぁ、ある程度承服できる考え方だ。
が、今回の事件は、審判のミス、と呼べるようなものだろうか?
選手がわざと倒された振りをするシミュレーションや、
オフサイドトラップぎりぎりで判断を見誤った、とか言うレベルの問題ではない。
野球で言えば、スタンドに入ったボールをお客がつかんで喜んでいるのに、アウト、と宣告するようなものだ。
相撲で言えば、明らかにひっくり返っているのに、はっけよいと行司が叫んでいるのと同じことだ。
プロレスで言えば、カウントスリーを通り越して、10までカウントしつづけるのと同じことだ。
こういうのを、噴飯もの、という。
こんなつまらないことで、作陽イレブンの夢は無残にも打ち砕かれたことになる。
作陽高校は昨年の大会で、帝京、静岡学園を破ってベスト8入りし、今年はベスト4の呼び声も高かったチームだった。
今年の大会に備え、歯を食いしばって、血のにじむような努力をしてきたに違いない。
その努力に対する回答が、
責任は感じているが判定は覆らない。作陽の選手は、良い選手になってほしい(県サッカー協会専務理事)
みんなの気持ちを代弁して言う。
あまりに、
理不尽
罪を認めるのなら、選手の心のケア-を責任持ってすべきではないのか?
学生スポーツと言うのは、あくまでも教育の一環であると思う。
と、するならば、
一体、このような結末から何を学べというのだろうか?
もし、学ぶものがるとするならば、厭世観。
ただ、それのみ。
水島のイレブンだって、全国大会に出れば、「誤審で勝ち上がったラッキーチーム」という色眼鏡で必ず見られる。
緒戦で負けたりしたら、それこそ、やっぱり・・・と心の中で舌打ちされる。
水島イレブンの中にだって、おかしいと思いながら声に出せない奴が何人かはいるはずだ。
誰が見てもおかしいことを、前例がないから、世界的に審判の判断は絶対だから・・・。
プロの試合ならまだしも、スポーツが健全な若者の、純粋な心をズタズタにしてしまう、この現実。
運が悪かったな、
長い人生、こんなこともあるよ。
そんな軽々しい言葉をかけられる人間って、多分いないと思う。
津山市の作陽高校グランドでは、今も敗れた3年生が中心となって、厳しい練習が続いているらしい。
どうかそのまま、まっすぐに成長して欲しい。
一人の大人として、
そう、願わずにはいられない。
頑張れ、作陽イレブン。
フレーフレーさくよう!
フレーフレーさくよう!
涙が、溢れてくる
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