フラッシュモブの粗相を斬る(2003.8.11)




フラッシュモブ(群集)という、奇妙な遊びが欧米各地で流行りだしているらしい。

このフラッシュモブとは、

電子メールで動員された大勢の人々が突然、公共の場所に出現し、

大筋だけが決まっている台本にしたがって行動し、登場時と同じように忽然と消え去ってしまう。


というもの。

日頃は、何の関係ももたない人たちが、何らかのルートでメールを受け取り、

その内容の指示に基づいて、同じような行動を取る。



あるフラッシュモブでは、招待メールを受け取った200人あまりが、

百貨店メーシーズ現われ、ラブラグという指定された意味不明の言葉を繰り返し、

対応した店員を困惑させ、選んだカーペットの長所や難点を10分間話し合った後、群衆は解散した。


らしい。



非常に不可解な集団であるが、たまたまある集会への招待メールを受け取った女性は、

招待状を受け取ったとき、すごくうれしかった。運動も抗議もしなくていいし、

特定の問題について自分の政治的立場を考える必要もない。

ただ言われた通りに、言われた場所に行けばいい


と、語っている。



彼らに共通項というものは必要ないし、ましてや目的というものがあるわけでもない。



大衆というものがなくなって、分衆という言葉が生まれた。

そして、分衆から個へ。

その個が集まって、時として集団を形成する「瞬間大衆」という概念を博報堂が唱えたことがあるが、

まさに、このフラッシュモブとは瞬間大衆と言えるものかもしれない。



このような予備知識がないときに、、例えば俺に、

今週の金曜日、午後6時。三越ライオン前に、

左右違った靴を履き、「祈、猪木祭り大成功」という手製のプラカードを持って集合せよ。


というメールが来ても、

アフォか、で済むのだが、フラッシュモブの流行という予備知識があると、

何だかわくわくして、靴を選んでしまいそうだから怖い。



一人ではやりたいけどできない、そんな非日常を楽しんでみたいという意識が働くからなのだろうか?

何せ、仲間は自動的に集まるし、選ばれたというそれなりのステイタスを味わうこともできるのだ。

そのうち、日本でもはやるかもしれない。

そうなると、俺が首謀者になって、

ある日俺がビキニの女子大生に取り囲まれ、胴上げされながら流川通りをパレード・・・

も、ありうる話なのだ。



しかし、このフラッシュモブ。

遊び半分でやっているうちは良いが、

首謀者が宗教的、政治的意図を持って集団を扇動するようになってくると少々厄介だ。



だから、集める方も、集まる方も、

大人としての分別をわきまえ、




せめて、これくらいのジョークにとどめてもらいたいものだ。






写真は、



































突然の人気沸騰で困惑気味のせんださん。


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