のぞみの園地域移行の粗相を斬る(2004.2.25)
昨日のニュースステーションを見て唖然とした方は多いのではなかろうか。
小泉構造改革の一環として、国内唯一の重度知的障害者施設「のぞみの園」が地域移行されることになった。
独立行政法人化に伴い、現在入所中の496人のうち3〜4割を平成7年度までに地域に移行するそうだ。
3〜4割というが、実際に地域や家に帰って生活できるレベルの入所者はわずかな数しかいない。
それを何の根拠か、200人近くも無理やり地域に移行するとは一体どういう了見なのだろう。
インタビューに答える厚生労働省の担当官。
インタビュアー:地域に重度知的障害者を受け入れることのできる施設がどれくらいあるか把握していますか?
担当官:いえ、それは、これからの検討課題、ということで・・・。
はっきり言って、軽度の知的障害者に近い。
受け入れる施設が少ないということは、当然親元に帰されるわけだ。
東大に入るより難しいといわれるのぞみの園に入所させたのは、それだけの理由があったからだろう?
重度の知的障害を持つ子供の世話ができないから、無理をして、涙を飲んで入所させているのだ。
それに親が死んだら、一体誰がこの子の面倒を見るというのだろう。
厚生労働省は、「普通の生活ができるように支援するため」とも言っているが、
重度の知的障害者が、一般健常者と同じような生活を送ることの苦難をどう考えているのだろうか。
健常者と同じ暮らしというのが、この人たちにとって普通の暮らしとは、俺は到底思えない。
この人たちには、この人たちなりの普通の暮らしというものがあってしかるべきだと俺は思う。
さらに。
この知的障害者たちを世話する人たちへの手当てだか、予算だかを2割カットするという方針も出されたらしい。
構造改革の一環として、だ。
当然、障害者たちから反対の声が上がった。
厚生労働省の前で、激しくデモ、演説が繰り広げられる。
すると、
厚生労働省の担当官が門前に現われて・・・・。
わかりましたぁ、白紙撤回いたしますぅ!
ユニクロより方針変換が早い。
何も考えてないから、方針変換が早いの、なんの。
再び、担当官へのインタビュー。
インタビュアー:カットする2割の根拠というのは何なんでしょうか?
担当官:あーー、根拠というのはなかったようです・・・。
所詮、この程度のレベルよ。
重度の知的障害者がどのような生活を送っていて、
それを世話する家族や、施設員がどれほど苦労しているのかも露知らず。
政府の方針を盲信して、何の考えもなく淡々と作業を進める役人たち。
俺は今までも、この粗相を斬るで行政に関することを書いてきたが、
今回ほど、同じ日本人として恥ずかしい思いをしたことはなかった。
「カットしないと、地域移行しないと、国民の同意が得られません」と、語っていたが、
俺も国民の一人だが、俺にそんな話をしに来たら、
ぼく、お外で遊んでおいで。
と、10円渡して追い返す。
誰と誰に聞いたのか知らないが、
わしらのバックにゃの、国民がついとるんじゃ。
くらいのつもりかもしれないが、あんたらの後ろには省内の人間しかおらんのよ。
一体誰や?国民って。
日本国にはまだまだ、
あんたらとは違う健常者がいっぱいおるで。
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