弁当持ち込み禁止の粗相を斬る(2005.04.03)
予想通り、予想を下回る入場者数で、不人気スタートとなった「愛・地球博」
万博と名の付くイベントは数あれど、正式な万国博覧会としては、
俺が小学生の頃遊びに行った、あの大阪万国博覧会エキスポ70以来の超大型イベント。
しかし、その超大型イベントで、お弁当が食えないとは・・・。
弁当持ち込み禁止騒動に関しては、マスコミでも頻繁に取り上げられているから、
今では多くの人が知っていることなんだが、騒動が持ち上がる前は持ち込み禁止の周知が不十分で、
入場口でお手製の弁当を係員に捨てられた、という例も報告されている。
作った本人の目の前で、遠慮もなしにゴミ箱へ・・・。
持ち込み禁止の理由としては、衛生管理、すなわち食中毒対策があげられているのだが、
@学校などの遠足では、学校が衛生管理をしていることを信頼し、持ち込みを許可する。
AVIP(要人)用弁当は一部持ち込みを許可する。
と、なっている。
VIPには外国人も含まれるから、食習慣の違いなどもあり、その配慮は正しいだろう。
しかし、@については、弁当を作るのは一般家庭だし、学校がいちいち衛生管理などできるはずもなく。
大阪万博(1970年)で24件、つくば博(85年)で6件の食中毒が発生しているが、大阪花博(90年)ではゼロ。
防腐剤がや保存料が死ぬほど入った食材が増え続ける今日において、
食中毒を弁当持ち込みの理由に挙げるには、いささか苦しい感じが否めない。
また、外部からの持ち込みは一切禁止、と言いながら、場内のコンビニで販売する弁当は持ち込んだものだし、
その安いコンビニの弁当だって、販売できるのは一日1000食と決められていることなどから判断すると、
これはどう考えても場内レストラン業者の利益確保が目的、と言わざるを得ないだろう。
ちなみにどの程度の値段で商売されているか、一例を紹介すると・・・。
・ポップコーン 1,000円(空中回廊にあるワゴン)
・コロッケ蒸しパン 600円(和食 なごや)
・石焼ビビンバセット 1,300円(ワールドレストラン)
・ビーフカレー 1,000円(カレーショップ チタカ)
・焼肉ランチ 1,500円(コリアンレストラン 韓一亭)
・ピエモンテ風パスタ 1,600円(リストランテ ドルチェ イタリア)
・ひつまぶし 2,500円(ビュッフェ ながくて)
・二段弁当 1,800円(お弁当)
ちょっと高いかな、くらいの感じしか持たない人もいるかもしれないが、
実はこのあたりの店はいつも大行列で、少し余裕のあるなだ万とか、クィーン・アリスとかに行けば、
10,000円以上のランチや3,000円以上の豪華弁当が目白押し。
同じく弁当持ち込みを遠慮してもらっている東京ディズニーランドは、
その理由として、ゴミをなくすと言うことを第一義にあげている。
こちらの方がよほど環境に配慮しているし、第一、主催者のホスピタリティが感じられる。
どうせ高いものを売りつけるのなら、全品無農薬、全品オーガニックとか、
環境や健康を意識したメニューで構成すればいいものを、ポップコーンやら、ビビンバやら・・・。
コンセプトというものをうまく利用すれば、いくらでも商売できたはずなんだが、
ひねりが足らんというか、幼稚というか・・・。
このような状況に対し、当然のごとく来訪者からクレームの嵐が巻き起こった。
コールセンターの回線はパンクし、メールを送れどなしのつぶて。
そんなとき、この御仁が立ち上がった・・・。

弁当くらいなら、任せてちょ!
万博協会も慎重に協議し、小泉首相のお墨付きがあれば、
ボツリヌス菌も死滅する、との判断に至ったのであろうか。
情けない。
食中毒云々という大儀は一体どこへ行ったのだ?
利権がらみはレストランだけでなく、
環境という美名を借りた、いろんな企業広告のオンパレード。
何百億もの税金を投入し、緑豊かな丘陵をはげ山にしておいて、
何が環境、何が自然の叡智、何が地球博よ。
それでも今回の一件で、災い転じて福となり・・・。
自然の野鳥と触れあえる、新しいパビリオンが続々と誕生しそうだ。
何がいるかって?
閑古鳥。
これを見ながらの手弁当、最高だろうよ。
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