残虐ゲームソフトの粗相を斬る(2005.07.03)
会社を辞めてからというもの、思いに反して自由な時間が少なくなり、
ゲーム機の稼動もかなり落ちてきた感じだ。
そんな中でも、つぎはぎの短い時間を見繕っては遊んでいたのが、ランブルローズ。
女子プロレスを題材にしたゲームなんだが、試合中にあるポイントを蓄積し、
それが臨界点を超えると、超・恥ずかしいポーズの固め技が繰り出せるのだ。
コスチュームもある程度選べるから、金髪姉ちゃんにTバックを履かせ、
ポイントを貯めていく時の楽しさと言ったら・・・。
まさに、エロゲーそのもの。
臨界点を超えた瞬間、ムービーに切り替わり、
女子レスラーが、こんな子羊のような表情を見せるのだ。
イ、イッヤァ〜!と怯える日ノ本零子
相手の観念した表情。
今からいやらしい固め技を決められる、恐怖の表情がムービーで大写しにされていく。
技が決まったあとは、アングルを換え、ズームアップし、
苦悶の表情とか、盛り上がった部分とか・・・を堪能する俺がいる。
オヤジじゃのぅ、わしも・・・。
昔はそうではなかった。
硬派のゲーマーだった。
ガチガチのアクションゲームは年齢的に難しいが、
骨太で自由度の高いゲームをやりこむ、そんな硬派のゲーマーだった。
特にお気に入りだったのが、
フロリダを心行くまで満喫させてくれる、

グランドセフト・オート・バイスシティ。 ←音、注意!
あるハグレものが、ギャングのボスからミッションを受け、それを次々とクリアしていくアクションゲームだ。
メインのミッション以外にも、サブミッションや、ミニゲームが満載。
一応ストーリーはあるのだが、基本的には何をやってもかまわない。
とにかく、自由度が滅茶苦茶高いのだ。
乗り物は、車やバイクは言うに及ばず、ヘリや飛行機、ボート、そして戦車まで。
武器はといえば、もう銃火器なら何でもありの世界。
もちろん、ナイフやバット、メリケンスナックといった香ばしいものまで取り揃えられている。
そして、そのグラフィックの美しいこと、リアルなこと。
スコープ付きのライフルで自動車のタイヤを撃てば、タイヤがパンクして、車高が下がるし、
ウィンドウを撃てば、ガラスが粉々に砕け散る。
そして、人を撃てば・・・。
もう、残虐極まりないのだ。
頭を撃てば即死だが、足や手を撃つと、足を引きずりながら、手を押さえながら逃げ惑う。
それをスコープで追い、2発、3発と追い討ちをかける。
既に絶命して横たわっている死体を撃てば、死体が反動でピクピクと動くのだ。
そして、徐々に広がっていく、血の海。
俺はいつしかゲームのストーリーを離れ、殺戮のみに楽しみを、快感を覚えるようになっていった。
嫁の、
あんた、おかしいんじゃない?
と言う言葉に耳を貸すこともなく。
バイクで街行く人を跳ね飛ばしたり、水着でローラースケートを楽しむ姉ちゃんをバットで殴ったり。
深夜たむろする街のチンピラたちに、手榴弾を投げつけたり・・・。
どんどん、エスカレートしていく。
そして、ある晩、ついに恐ろしいことが起こってしまった。
人を撲殺する夢を見てしまったのだ・・・。
うなされて目が覚めたのだが、まったく恐ろしい夢だった。
6月17日、神奈川県は、このグランドセフト・オート・バイスシティの前作に当たる、
グランド・セフト・オート3を有害図書類に指定し、18歳未満の青少年に対する販売を禁止した。
未成年の凶悪犯罪が起こるたびに、指摘されてきた残虐ゲームの悪影響。
パッケージやデモ画面を見ただけで、まともにプレイしたこともない大人たちが喧々諤々しているが、
子供にやらせるべきではない、という彼らの意見は大筋正しいと言えるだろう。
しかし、これを子供の世界だけの制限に留めていいのだろうか。
たとえバーチャルの、ゲームの世界だとは言え、
頭を狙え、引き金を引け、という脳からの指令は、リアルもバーチャルも関係ない。
そこに銃があるのか、コントローラーがあるのかだけの違いで、
指令系統に関して言えば、立派な殺人指令がそこで発せられているのだ。
そして、それが蓄積されていくと・・・。
40過ぎたオッサンのこの俺でさえ、悪夢にうなされるという現実が待ち受けている。
暴走族にグランツーリスモは、キチガイに刃物になりうる危険性を秘めている。
先日少女監禁で逮捕された男の部屋からは、アダルト監禁ゲーが押収されたらしい。
やはり、ゲームの与える影響は少なからずあるに違いない。
疑似体験の、擬似と言う言葉には、本当に恐ろしい意味が込められていると俺は思う。
俺が夜な夜な飲み歩き、
クラブの姉ちゃんとバッドエンディングを繰り返しているのは、
昔はまった、このゲームの影響に違いない。
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