偽物葬祭ディレクターの粗相を斬る(2005.10.18)
ギャンブル日記の中で、銀座で10万近くむしられた話をしたが、
俺は内訳など一切聞かず、文句も言わず、平然とした表情で支払った。
もし、ここで、
「おい、内訳を持ってこい!」とか、「ボッタクリやろ!」とか言うもんなら、
俺を最初に連れて行ってくれた人の顔に泥を塗ることになる。
ちなみに伝え聞いた話によると、ハーパー12年のキープ代が3万円、
俺の飲み代が3万円、姉ちゃん二人の飲み代が3万円。
そして、持ち出し料が約1万、ということだったらしい。
このように、心の中では「おかしいのぅ」と思いながらも、
結局、泣き寝入りになってしまうような買い物が世の中には少なくない。
今回お話しする「葬祭」の料金に関しても同じようなことが言えるだろう。
滅多にしない買い物であることに加え、値切るとバチが当たるような気がするし、
仏が恨んで出てきそうな心配さえしてしまう。
神聖な場所に、原価計算など恐れ多くて持ち込めないのだ。
だから、意味もない心付けを何万も払ったり、必要以上の祭壇や花がそえられたり。
本当に不明瞭と言うか、文字通りダークな業界だった。
10年ほど前になるが、俺は某地方都市にある葬祭屋にコンサルタントとして関与していた。
この葬祭屋の社長が斬新な発想の持ち主で、当時としては珍しい、明朗会計を打ち出した。
これが当たって、何件もいわゆるメモリアルホールを建設した記憶が残っている。
期を同じくして、葬祭の明朗会計化があちこちで広まり、
平成8年には、葬祭ディレクターなる資格が創設された。
厚生労働省認定の資格で、葬祭業者の知識・技術向上や、消費者からの信頼度向上が目的らしい。
試験では、
(1)葬儀での行政手続きや会場設営などの知識
(2)葬儀会場での幕張装飾の実技
(3)遺族らの気持ちを酌みながら葬儀の説明
などが試され、既に12,000人以上の葬祭ディレクターがいるそうだ。
ところが、この葬祭ディレクターの偽IDが出回っているらしい。
ヤフーによると、
偽のIDカードは、本物の「ディレクター」が携行する名刺大のカードの様式に似せて作られており、資格者の写真も入っている。
ただ本物の発行元が資格試験の実施組織「葬祭ディレクター技能審査協会」なのに対し、
偽物は「日本メモリアル文化協会」と実体のない団体名になっていた。
そうな。
また、業界専門誌「SOGI」の編集長は、
「資格への認知度が広がってきたことから、最近は資格の有無を業者を選ぶ際の基準にする人もいる。
そんな中で、資格を持っていない業者が、焦りなどから偽カードを利用しようとしたのではないか。」
と、語っている。
確かに、知識がある方が消費者にとっても好ましいかもしれないが、
「その前から2番目の人、焼香の仕方が違いますよ!」
と、葬儀の場で叱られても困るわけだし、
果たしてその資格がどの程度有用なのか、俺は甚だ疑問だ。
それよりも、だ。
「祭壇などの値段が不透明」といわれがちな業界で、消費者の信頼を得るために業界団体が創設した資格
らしいが、知識が豊富なことと、明朗会計とは、全く異次元の話ではないか?
仮に、多くの葬祭ディレクターを抱えていたとしても、それを束ねる経営者が強欲ジジイだったら、
不必要な祭壇の正当性を強力な論理で裏付ける、最終兵器にすらなる危険性があると、俺は見る。
もっと言えば、隠れ蓑になる、と言うか・・・。
葬祭でれくたーさんじゃけん、安心じゃもんね。
では、すまない話と覚悟しておいた方が良いだろう。
医者にしても、弁護士にしても・・・。
資格はあっても、とんでもないへっぽこ先生が山のようにいる世の中。
そう言えば、何十人ものへっぽこ先生を引き連れたディレクターをちょくちょく見かける。

総裁というよりも、ディレクター。
踊っとる場合か?
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