冬季オリンピックの粗相を斬る(2006.03.10)



トリノオリンピックが終わって2週間が経とうとしているのに、

未だにテレビではモーニング娘をもじったカー娘だとか、イナバウワーに興じる演歌歌手だとか。

モー娘どころか、天むすしか知らない俺にとって「イナバ・・・」と言えば、

「物置」と、昔から相場が決まっていたのだが・・・。



ま、いつも厳しい表情の荒顔じゃなかった、荒川選手がいなかったら、

JOCのメンバーは徹底的な攻撃にさらされていたことだろう。

JOCだけではなく、ボロボロの成績に終わった選手たちも、実はかなり腹立たしい。

予選で10何位とか、スットコドッコイの成績で惨敗しながら、

「でも、オリンピックで楽しめて良かったです!」

って、己の楽しみで行くんなら自費で行け。

「世界の壁の高さを実感できて次につながります!」

壁の高さは、記録を見れば家でも実感できるやろ。



112名も参加してメダルが1個というのも、かなりのもんだが、

その選手団を上回る役員127名って一体何の役だろうか?

日本にも喜び組ができたのか?



小泉首相が唱えるように「格差を是」とするのなら、

荒川選手の報奨金を厚くする一方で、予選ボロボロ連中からは費用を徴収し、

この金でホームレスに暖か~い味噌汁を配給しても別段おかしな話ではない。

もう五輪の美名に名を借りた、税金の垂れ流しはいい加減止めてもらいたい。





ちなみにメダル獲得率を計算してみると、

国名  金メダル  銀メダル  銅メダル メダル総数 参加人数 メダル獲得率
韓国 6 3 2 11 40 27.5%
オーストリア 9 7 7 23 85 27.1%
オランダ 3 2 4 9 35 25.7%
ノルウェー 2 8 9 19 81 23.5%
ドイツ 11 12 6 29 164 17.7%

参加者40名で11個のメダルを獲得した韓国が27.5%で1位。

ついでオーストリア、オランダの順になっており、わが日本はと言うと・・・。

0.9%でメダルを獲得した国の中ではダントツの最下位。



選手を派遣しすぎではないか?という見方もあるが、

オリンピック参加選手数を人口対比で見てみると、

国名 参加人数 人口(百万人) 参加率(人口当たり)
エストニア 28 1.3 46,428.6
フィンランド 102 5.2 50,980.4
スイス 143 7.3 51,049.0
ノルウェー 81 4.6 56,790.1
スウェーデン 112 9.0 80,357.1
日本 112 128.1 1,143,750.0
韓国 40 47.8 1,195,000.0
米国 211 298.2 1,413,270.1
英国 40 59.7 1,492,500.0
中国 78 1,315.8 16,869,230.8

数万人に一人の割合で参加しているヨーロッパ諸国と比較しても、

そんなに無茶苦茶な比率でオリンピックに出ているわけではないようだ。



人口対比で行くとそんなに無茶苦茶多人数が出ているわけではない。

しかし、メダル獲得率は1%以下。




これから言えることは、

下手しかいない、と言うことになるが、オブラートに包んでソフトに言えば、

母数としての競技人口が少なすぎる、と言うことではなかろうか。

野球とかサッカーなら多くの子供の中から優秀な選手を選択できるが、

カーリング・・・ちょっと難しいだろう。



例えば、スキージャンプの代表選手は以下の6名。

葛西紀明、岡部孝信、伊東大貴、伊藤謙司郎、原田雅彦、一戸剛。

このうち葛西紀明、岡部孝信、伊東大貴、伊藤謙司郎の4人が、

なんと、
人口4000人強の下川町出身。





あのね。




























町民運動会じゃないんよ。

おまけに原田は上川町???。



それだけクローズな世界と言うか、やる人間がいないと言うか・・・。



別に下川町や上川町の人がどうとか、ではなく、

日頃から練習施設なり、指導プログラムなりをきちんと整備し、

オリンピックに臨む下地を作るのが国の役割ではないか?

4000人から4人も出るって、さっきの表のエストニアどころの話じゃないよ、全く。

オリンピックに出る以上は、裾野を広げる努力が必要不可欠だろう。



にもかかわらず。

スケートリンクは1985年の940箇所から2004年には179箇所に。

おまけに年間通じて稼動しているのはたったの24箇所。

こんな状況で素質のあるスケーターなど発掘できるわけもなく。



カーリングにしたって、興味を持っても一体どこでプレイできると言うのか?

場所もなければ、道具もない。



まさか、焼肉屋で、










石焼ビビンバを投げるわけにも行かず・・・。



五輪憲章第2条では、正式種目になるには男子の場合75ヶ国以上、女子で40カ国以上などの条件があるが、

この考えを国内でも適用し、競技人口が○%以上に満たない種目に関しては五輪出場しない、

それくらい腹をくくって、スポーツ振興に勤めるべきではなかろうか。

一部のマニアに近い選手がこそっと出場して、ボロボロの成績で静か~に帰ってくる。

そういう金の使い方、選手の育て方はそろそろ止めようではないか。



そんな願いとは裏腹に、文部科学省のトップが人の失敗を喜ぶようなレベルの人間だから、期待薄だろう。

荒川選手を前にして、スルツカヤの転倒を嬉々としてしゃべり、後に視聴者からお叱りを受けて、

「配慮が足らなかった」とコメントしたそうだが、足らなかったのは配慮でなく素養だろう。



本心を言うと、スポーツとも道楽とも遊びともとれる、チャラチャラした競技そのものにも言及したかったのだが、

ま、それは冬のオリンピックの宿命として、今回は百歩譲ることにしよう。



それでも一言、ユニフォームと言うか、ウェアだけはもっとスポーツらしいものにできないものだろうか?

古い人間だと言われればそれまでかも知れないが、どうもダボッとしたパンツでクルクル回られてもピンと来ない。



俺は今年47歳になったが、今話題のカーリングなら、何とか選手としてやれそうな気がしている。

電子制御式自動変則のクロスバイクを発注したから、これで体力を蓄えて、シニアの星として輝きたい。





日の丸を付けた、りりしい姿でリンクに立つ。



































デザインは寛斎で。


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