革靴関税の粗相を斬る(2008.03.26)
俺は自他共に認める靴マニアで、玄関の靴箱はおろか、
自分の部屋にも2段重ねの靴箱が2個、さらに入りきらない靴が書棚の上に積み上げられている。
履かない靴、いわゆる観賞用も何足かあって、履きもしないのにせっせと磨いたりしている。
と言っても浜崎あゆみみたいに、自分のサイズに合わない靴まで買うことはない。
そしてまた、道具やクリーム、オイルの類が半端じゃないのだ。
磨けば心が磨かれる、というわけではないが、心は多少癒される。
華道ならぬ、靴道の家元、とは、本人のいたってまじめな心境である。
さて、こんな靴好きの俺なんだが、最近ネットで買うことが多くなってきた。
日本のサイズなら25.5cm、アメリカサイズなら7ハーフ、イギリスサイズなら7、
そしてイタリアサイズなら41ハーフ、また厚手の靴下を履くブーツならハーフサイズ大きめ、などなど。
サイズに関する不安感は特になく、従って海外から直接取り寄せることも結構多い。
直接取り寄せると相当安く買えるのだが、問題は関税である。
今まで運良く請求されたこともなかったので、靴の関税はバカ高いというくらいの認識しかなかったのだが…。
今回イギリスから取り寄せた靴。
ついに税関の手にとらわれてしまった。
先日、東京税関成田航空貨物出張所からハガキが届いた。
ブログでも若干触れたが、値段を書いて返信せよ、とのこと。
この時点で俺は念のために関税に付いてネットで確認してみた。
あるサイトで見つけた表記が、
41.3%、ただし最高で1足あたり4487円。
と、書いてあった。
俺が購入した靴は360ユーロ。
日本円にして、約56,000円。
上述の規準に従うと、4,487円が適用されることになる。
俺は、鼻歌交じりに360ユーロと記載し、返信ハガキを投函した。
その後しばらくして…。
広島の郵便局から電話がかかってきた。
「すみません、海外からの荷物が届いているんですが」
「あ、じゃ、明日持ってきて」
「それが、関税がかかりまして」
「知っとるよ」
「は、そうですか、ええっと、12,500円になります」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「いくらって?」
「はい、12,500円です」
怒りのハートが、厳かに着火された。
支払わない限りは物を手にできないから、とりあえず支払って税関に電話することに。
翌朝、郵便配達がやってきた。
荷姿は、こんな感じ。

どこにも、「革靴」とは書いてない。
郵便局に料金の内訳を聞くと、
・関税:10,200円
・消費税:1,760円
・地方消費税:425円
・郵便局手数料:200円
しめて、12,500円、らしい。
この極めて小心者に見える月光仮面(配達員)を追求しても意味がない。
12,500円と引き換えに領収書とブツを受け取り、シゲシゲと眺める。
すると、箱の一角に、こんなシールが。

わしより先に、わしの靴を眺めてくれたわけよ。
白手袋はしてくれたじゃろうの。
その後、税関に電話。
通知番号を告げ、関税の内訳を確認する。
すると、こんな答えが返ってきた。
えー、お客様の靴は360ユーロ、日本円にして56,666円。
これを小売価格とみなし、卸価格は6掛けの34,000円。
これに30%の関税がかかり、10,200円となります。
30%?
これも寝耳にH2Oだが、それ以前に最高でも4,487円ではないのか?
確認すると、
いえ、最高額ではなく、30%か4300円、いずれか高い方です。
た、高い方?
俺が最初に見たサイトでは間違いなく、最高でも4,000いくらと書いてあったし、
普通、料率と金額が併記されていれば、額でセーフティネットをかけとるんやな、
と判断するのが人の常ではなかろうか。
俺は、すかさずこう聞いた。
「と、言うことは10万の靴を買えばざっくり言って、3万円、
3,000円の靴には、4,300円と価格以上の税金ですよね?」
「そういうことになります。」
「それって、
強きをくじき、弱きもくじくことになりませんか?」
そんなこと今さら言っても始まらんし、
決められた税金はきちんと払わなければならない。
たとえ、税関の気まぐれで運悪く課税対象に当たったとしてもだ。
この靴の関税、他の輸入品と比較し、群を抜いてバカ高い。
以前は、60%の時代もあったと聞く。
何でも、国内の皮革業者を保護するのが目的らしい。
皮革業者には忌まわしい過去があるケースが多いから、余計神経質になっているのかも知れないが、
こんなことを続けていると、いつまで経っても意味のない腫れ物に触り続けることにならないか?
56,000円に関税等を含めて、68,500円。
美しい#341のラスト(木型)
このクロケット&ジョーンズ、国内価格は84,000円。
いろいろあったが、それでも15,500円は得したことになる。
大事に、大事に、
飾っておかねば。
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